琉球紅型宗家城間家十五代 城間栄順作　紅型　着尺【2025年度カレンダ】

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【商品について】
城間栄順氏は「現代の名工」に指定された紅型を代表する名匠です。紅型の伝統を継ぎ、豊かな生命が溢れる沖縄の自然の中で七十年以上の歳月を琉球紅型に捧げてきたその作品は、力強く鮮烈で抒情性があり、飽きのこない魅力と品格があります。

紅型独特の濃厚な世界観で海や水の流れ、自然を表現したこの作品は、沖縄独特の海の色、深い黒潮の色から浅い海のコバルト色という微妙で奥行きのある青の色づかいが見所です。色の濃淡を並べて徐々に色を濃くして流れを作りつつ、背景の白が生きるよう紅型独特の型彫りをしています。さらに隈取りにより、効果的な部分に思い切った色を置いて丹念にぼかしてゆくことで、深い奥行きのある表情、立体感をもたらしています。

作者の創作活動のテーマである「海浜波」の、水の揺れるような動きが感じられ、繊細に描かれた花が優美な曲線の動きを作り、海草が柔らかく波打ち、美しい曲線で動きや生命を感じる波を描いています。そこに古典をアレンジしたモチーフを幾何学的な並びで組み合わせ、型染めの特徴を活かしてリズミカルかつ飽きのこない、完成されたデザインを作り出しています。

自然の生き生きとした表現、文様の配置のバランスや立体感を生み出す色合いの巧みさは、布地の上に幾重にも変わる豊かな表情を作り出します。紅型の世界で育ち培われた感性と熟練の職人としての長年にわたる経験のみが作り出すことのできる、手間暇をかけた芸術です。


【琉球藍《泥藍》の里で】
数多くある藍染料のうち沖縄の琉球藍は藍色の王者です。沖縄の自然が作り上げる、深みのある柔らかく神秘的な海の色、たそがれ時の藍色の空。底に光を秘めた深い藍色は他に類を見ず、その色合いの特別な透明感、色調の美しさや濃度の高さなどの要素を考えると、天然染料の中でも最高峰のものです。その独特の魅力のある色味を生み出すのは、唯一の琉球藍製造者であり、琉球藍の国選定保存技術保持者である伊野波盛正氏。

琉球藍の伝統は古く鮮明な落ち着いた青味があり、薄い色の時は冷涼感や華やかさ、澄明さがあるが、青の色素分が多いので染めの回を重ねると、黒味の強い重量感のある紺となる。藍の赤紫味を感じる紺とは違い、より自然の空気や水を感じる色あいです。


【詳細】
長さ約13.5m、幅約38㎝

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